陽炎

カサブランカ・オードトワレシリーズ

知らない街で一人暮らしをしている少女と、そんな少女を庇護する女性の恋愛模様。
時系列不順。甘い展開多め。

■カサブランカ・オードトワレ

SS/千字以下/事後

「ねえ、雨だよ」
ふたりで過ごす、ささやかな時間。

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□Sweet honey,Sweet kiss.

SS/約千字

「何かが欲しいなら、強請ってみたらどうかしら?」
彼女なりの欲しがり方。

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■Happy Birthday,My Sweet.

SS/約3000字

「改めて、乾杯しましょう。あなたの生まれた、素敵な日に」
愛しい人に祝って欲しい。たったそれだけのワガママ。

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□冬の百合とシンデレラ

短編/1万字以下

「だって、シンデレラは、初めて出会った王子とたった一晩で恋に落ちたのよ」
冷たい風が吹く知らない街。その雑踏の中、私が出会ったのは、季節外れの甘い百合の香り。

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ふたりの食卓シリーズ

自宅が隣同士で幼なじみの悠と晴次。
中学までは何をするにも一緒だったふたりだが、高校入学を境にその距離は微妙なものになっていて――。
ふたりで囲んだ食卓から変わっていく関係を描いたBLSS。

■何の変哲もない日曜日、食卓にて。

SS/約2千字

(何も知らないくせに)
いつの間にか変わってしまった気持ちに気付いてしまったから、僕らの関係はきっとこれで終わってしまう。

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□熱帯夜に、答えを。

SS/3千字以下

「たぶんこれは、熱帯夜のせいじゃないかって」
少しだけ変わってしまった関係を、進展させるための言い訳。

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■すべてを、夏のせいにして。

SS/5千字以下

すべてを夏のせいにすることができると思った。顔の火照りも、体にこもる熱も、指に残るじりじりと灼けるような余韻すらも。

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ぼくたちのたのしいおしごと

掃除をするだけ、ただ見てるだけでこんな時給?
一度始めたらやめられないお仕事。ただし、職場はちょっとアヤシイ……。

■仕事

SS/2千字以下/グロ

「これも、仕事かよ」
掃除屋として雇われている男は、今日も怪しげな部屋の掃除をする。

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□鼻をかむ

SS/2千字以下/グロ

『本当の私自身を汚らしい骨の牢獄から解き放つのだ!』
狭く暗い部屋の中の話。

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■幻覚

SS/2千字以下/グロ

「幻覚のままでいればよかったものを」
どんな仕事にも、苦労はつきもの。

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□監視

短編/1万字以下/グロ

『体力に自信のない方、内向的な方でもOK。日給十万円、日払い。適正を認められた場合は正規雇用あり』

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そしてまた君は呟く

主人公は、思考映像化アプリケーション『ビジュアライザ』の使用を繰り返し、それによって視た幻想の海に次第に溺れていく。
現実と幻想の間を行き来しながら、その先に彼は何を視るのか。

0-1)人間じみた電脳の呟き

SS/SF/約2千字

「コンピュータである君が、人である私に愚かさを語るのかい?」
存在を決して認めないその孤独を誤魔化すように、彼はある遊びを始める。

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1)玻璃の樹木たる少女は微笑む

SS/幻想/約2千字

「きみは、まあるいの、好き?」
彼女の体は、まるで玻璃の樹木だった。

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2)可憐な白い花の愛する箱庭

SS/幻想/約2千字

「私はね、ここが好きなの。望んでこの場所にいるのよ」
世界のすべてが、彼女を優しく包んでいる。

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0-2)電脳の空と海に沈む

SS/SF/約2千字

『バグではありません』
アプリの動作に異常を感じながらも、彼は次なる幻想世界を求める。

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3)淫らな妖精は甘い蜜を纏う

SS/幻想/約2千字

「ここは狭くて温かいんだ。とっても落ち着くよ」
彼(彼女)は、肉の花の蜜を啜る、淫らな妖精だった。

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4)彼だけに見える愛しき景色

SS/幻想/約2千字

「視えるだろ? この箱の中に在るもの」
彼は視えぬほど澄んだ姿で、彼が愛する世界を一心に描いた。

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5)白と黒の世界でペンは踊る

SS/幻想/約2千字

『白い世界で、黒を纏ったペンが走り出す』
ペンはただひたすらに、美しき白と黒の世界を求め、創り出す。

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6)モノクロの遊戯に興じる黄金の天秤

SS/幻想/約2千字

「さあ、始めましょう」
モノクロームが生み出す緊張を、黄金の天秤が膨張せしめる世界。
私と彼のゲームが始まる。

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7)赤で繋がれた光と闇の主従

SS/幻想/約2千字

『時の流るるは、光と闇にだけ許された特権であるように思われた』
玉座で待つは、月光を浴び輝くガラスの靴。 控えるは、夜闇の毛色をした一匹の猫。

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8)昏き森は甘い死の香りで誘う

SS/幻想/約2千字

『それは死から遠くありながら、同時に最も近くもあった』
光を喰らって生きる昏き森は、むせかえる甘い芳香で死へと誘う。

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9)星は光と光の狭間で輝く

SS/幻想/約2千字

『裏返った光は、再び表へ。膨張と収縮を繰り返し、月光は還る――太陽へ』
光の中からさらに光を探しだす、途方もないその愛。

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有意義な関係

怠惰な性格の真木と、そんな彼を自分に依存させたいと願う後輩・海田。利害は合致しながらも、互いの想いはすれ違っていく一方で――。

■有意義な怠惰

短編/約1万字/

「三千円で参加する飲み会より、もっと有意義なこと、しましょう」
流されることは楽だ。真木は何よりも怠惰であることを望んでいた。
そんな真木が、サークルの飲み会に後輩の海田を誘うが、断られてしまい――。

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□有意義な依存(或いは支配)

短編/約4千字/

「好きです、真木先輩。本当に、あなたのことが――」
あの一件以来、真木の怠惰はますます酷くなり、同時に海田の想いは深まっていく。

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■有意義な逡巡

短編/約3千字/

「そうですね。そうなんですけど、ね」
すっかり海田に飼い慣らされた真木は、アルバイトからの帰宅途中、漂ってきたコーヒーの香りに足を止める。
カフェに入店するか否か、彼はひとしきり悩むが――。

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おじさん、恋をする

おじさん。もうすぐ五十路。仕事だけに打ち込んできた人生。
だけど最近、恋人ができました。……だけど相手は二十歳になったばかりのイマドキ男子!
ジェネレーションギャップを感じつつも、仲良くやってるふたりのSSシリーズ。

■おじさん、東京にゆく

SS/約2千字

「……おじさんが楽しくなきゃ、俺も楽しくないし」
連休を取得したおじさんは、恋人のリクエストで東京に一泊旅行に行くことに。

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□おじさん、マフラーを買う

SS/2千字以下

「……おじさんが楽しくなきゃ、俺も楽しくないし」
東京は上野で百貨店デート。

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■おじさん、責任をとる

SS/2千字以下

「せ……責任とって、がんばります」

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