カミさまのいうとおり!第5話

 空は高く、どこまでも青い。雲一つない、まさに日本晴れ。

 そして私の目の前には、きらきらと輝く一面の黄金色。こうべを垂れているそれら一本一本は、ずっしりと重い実をつけた水稲だ。僅かに残暑の影を残した風が、田の上を撫でるように駆け抜けると、それに乗ってふわりと稲穂の香りが、畦を越えて広がっていく。

 九月。この天岩戸農業高校にも、稲刈りの季節がやってきたのである。

「ついに……ついにこの日が来たのね」

 刈り入れ時を迎えた稲を前にして、私の胸は既にいっぱいだった。畑であれこれと作物を育ててはきたが、何しろ稲作は生まれて初めての経験なのだ。空よりも濃い、深い青の学校指定ジャージを身に着けた私は、この一時だけの美しい景色に、深く感動せずにはいられなかった。

「そ……」

 そして、思わず呟かずにもいられない。

「その者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべ――」

「弁財! 集合だ!」

 背後から、担任教師の怒号が飛んでくる。その声に押されるように、反射的にぴっと背筋が伸びる。

 うぃんうぃんと、ぎこちなく動くロボットのように、その場で回れ右。

 向きを変えてから、右手で素早く敬礼。

「ハイッ! 出席番号二十一番、弁財琴子、今行くであります!」

 冗談だって、今日はすらすらと口をついてこぼれだす。それほどに、この日を心待ちにしていたのだ。

 既に生徒の整列が始まっているグラウンドへ向かって、声を張り上げると同時に駆け出した。そして、そんな私の脳裏には、この天高きっての一大イベントに至るまでの様々な思い出が、ぐるりぐるり走馬燈のように駆け巡っている――。

 

 憧れだった天岩戸農業高校学校の生徒として初めてこの校門をくぐった際には、満開だった桜の花弁は、既にその多くが地面に落ちていた。春の終わりを感じさせる、なんとも物悲しい光景だ。何かを楽しみに待ちわびている時間は長く感じるものだが、それが過ぎてしまえば、逆に時の流れの早さを実感させられてしまう。

(あれからもう、五日も経つのね……)

 校庭に面した窓際の席で机に頬杖を付き、階下に広がる田んぼをぼんやりと眺めながら、私は担任教師の話を右から左に受け流していた。入学式から五日が経過したとはいえ、間に休日を挟んでいるし、そんな中で私のクラスは今日になっても各委員の選定などが終わっていないという有様だった。そんな状況で本格的な授業に入っているわけもなく、何も学ばないうちに、オリエンテーションなどによって貴重な時間が消費されていく。

 今日は硬い椅子に長時間腰をかけて、うんざりとするほど退屈な時間を過ごすことを余儀なくされているが、これが入学式以降毎日続いているかといえばそうでもない。先週金曜日には学校施設の見学があり、私は念願の牛舎や豚舎――牛舎は入学式の日に少しだけ足を踏み入れていたけれど――田畑など、充実の農業環境を目にして、その場で小躍りしたいほどに興奮したのである。

 特に、田植え機や稲刈り機などの水稲栽培に関わるものを間近に見たのは、私も初めてで、思わず担任に『これらは変形合体して巨大ロボになりますか?』と訊いてしまったほどだ。巨大ロボの所属は勿論、農機戦隊・コンバインである。ううむ、なかなか格好良いじゃあないか。赤を基調としたカラーのロボ。両腕は田植え機だ。土に優しく苗を植え込む圧倒的スピード! そして足は四輪動力運搬車。その最高時速たるやたったの十キロだが、パワーだけは誰にも負けない! 農機戦隊・コンバインの隊員たちは、この巨大ロボを操り、悪の組織と戦うのだ! その組織の名は――

「いいかみんな、人という字は――」

 担任の声に邪魔され、思いつかなかった。

(お、おのれっ! 腐ったみかんめぇ!)

 そう声に出したい衝動を、ぐっと抑える。

 入学式では、新入生代表挨拶によって周囲から盛大に注目を浴びてしまい、結果、妙な男たちに囲まれるような事態に陥ってしまった。これ以上おかしな注目を集めるのは、極力避けたい。そうでなくても、昨日の施設見学の際の発言で、担任からは目を付けられている私である。ここで『腐ったみかん』などと叫んだら、堤防のある河川敷へと連れて行かれてしまうかもしれない。三年B組ごっこをする暇など、それこそないのだ。

 しかしあの福禄という眼鏡をかけたインテリ風の先輩にあの場で提案された計画自体は、なかなかに私の心を掴んでいた。次はいつ彼が声をかけてくるのかと、私は内心楽しみにしてるのだ。

 同時に、日本の農業は衰退しきってしまったと、勝手に決めつけてしまっていた自分を恥ずかしくも思っていた。

 元々は、幼い頃酪農体験で触れた豊かな土や緑の香り、そして農作物を育てることへの興味にとりつかれて、自給自足を願った私だ。しかし、それは農業や食について勉強していくと、すぐに人間の自分勝手さを実感し、嫌気がさすようになった。だからこそ、できるだけ他者と関わらない形で農業をやりたいと強く思い、さらに自給自足への情熱が深まったのである。

 今もまだその思いは色濃いが、それでもまだ福緑のような人物もいるのだから、日本の農業界も捨てたものではないらしい。彼のいう計画によってこの学校を、そして農業界を盛り上げていくことができれば、私の自給自足生活にも良い影響を与えてくれることだろう。

 とりあえずは、本来の目的から完全に脱線してしまっている担任の話が、一刻も早く終わってくれるよう祈らずにはいられない。

(ん、あれは……?)

 私は、ふと田んぼの真ん中にある何かに気付いた。それは、先週金曜日に見学した際はなかったものだ。グレーの何かが高く積まれ、五列ほどだろうか、草の生えた田の上に並べてあるのである。そしてその上を、透明のビニールのようなものが覆っている。この学校にあるものだから、大方、農業に関わる何かなのだろうが、具体的にそれがどういったものかも、ここから見ただけでは判らない。

 しかし、この後やってくるたった十分の休憩時間を費して猛ダッシュで田んぼへ向かい、もしあれを間近で見たところで、はたして私にその正体を暴くことが出来るだろうか。勿論、実物を近くで見ることは、昨日の農機のように、勉強になることだってある。けれどそれは、その物の用途が判明しているからこそ為になるのだ。もしそれを見に行くにしろ、見に行かないにしろ、まずあれが何なのか、はっきりさせておいたほうがいいかもしれない。何しろ、唐突に現れたシロモノである。またいつなくなってしまうとも分からない。

 そうなれば、善は急げだ。

「キンパチ先生、質問です!」

 私は挙手をして、その場に起立した。真面目に教師の話を聞いていたり、私のように頬杖をついてぼうっとしていたクラスメイトたちが、一斉に私の方に注目する。

(し、しまったっ!)

 何ということだろう。目立たないように学校生活を送ろうと考えていた矢先に、あろうことかまた目立ってしまったではないか。

 担任も、またお前かとでも言いたげな目で、私にじっとりとした視線を送っていた。

 しかしこうなってしまった以上、このまま黙って着席してしまえば、それこそ注目され損ではないか。

「私はキンパチではなく、カネハチだが……ともかく、何の質問だ、弁財」

 キンパチこと担任の金鉢は、眉をひそめ、さらには肩をすくめながらも、私の言葉を促した。どうやら一応話を聴いてもらえるらしい。担任が、頑固で怒りっぽい人物でなくて良かったと、私は心から思った。

「あれは!」

 正面を向いたまま金鉢の目を見ながら、ビシィッと力強く、田んぼの上の何かを指さす。

 そして、空いた手のひらで机を叩き、

「一体何ですか!」

 サスペンスドラマの検察官のように、声高らかに主張。

 するとクラスメイト全員が席を立って、わらわらと窓際に集まり始める。実際にそれを目にしてしまえば、私以外の生徒も気になるようで、「あれはなんだ」「先週はなかったぞ」「確かに気になる」などと口々に言い始めた。

「あー、あー、みんな、落ちつきなさい。弁財も、とりあえず座って」

 私の勢いにも、生徒の勝手な動きにも、まるで動じていないように、彼は言った。にわかに騒がしくなった教室内だったが、担任の声でみなすぐに席へ戻っていく。私も言われるまま、椅子にかける。

「本来は、だ。相手の言葉を遮って質問してはいけない」

 教壇に立つ担任が、ちらと私に目配せをした。

 クラスメイトもそれに気付き、同じように私をちらと見やる。これでは、まるで針のむしろではないか。ちくちくと、鋭い針先に胸を刺されているような気分になる。

「が、しかし」

 にい、と担任が口元を緩めた。

「入学式から見ていて思ったが……弁財のその好奇心は、なかなか、悪くない」

 ――その言葉を聞いた瞬間、私は心の中で、これまでの様々な失礼を、担任・金鉢に詫びた。

 彼は教師としてはまだ若く、おそらく二十後半か三十そこらで、私は彼の名字から『キンパチ』などと揶揄していたが、そんなあだ名とは裏腹に外見は爽やかな青年で、整髪料を使用せずとも丁寧に梳き整えられた短髪や、上半身だけ見ても、シンプルな薄青と濃紺のストライプ柄ネクタイに、純白のカッターシャツという彼の服装から、非常に清潔感のある人物だという印象を覚える。逆に言えば、私にはこの農業高校という泥臭い学校には、彼のようなおキレイなタイプは不釣り合いのように思えたのだ。だから私は、私自身すら気付かないところで、彼を苦手としていたのかもしれない。

 しかし彼は、私の思いとは裏腹に、あくまでも教師として私を見ていたようだ。入学式で、施設見学で、そして今この時も、彼は冷静な目で、私を評価していたのだろう。決して、私の素行を問題行動ととらえた上、厳しい目を向けているわけではなかったのだ。……多分。そうであって、ほしい。弁財琴子、十六歳の、切実な願いである。

「それでは、説明しよう。まあ、そのうち授業でも習うだろうが。あれはな――」

 金鉢が説明を始めると、私を含めたその場にいる全ての生徒が、真剣な眼差しで、彼の言葉に耳を傾けていた。

 

「あれ、地面に並んでるよ?」

「ほ、本当だわっ」

 その日の放課後、私は友人の宇賀かや子と共に、校内田を訪れていた。勿論、昼間見たものを間近で確認するためだ。しかし、そこで私たちが目にしたのは、期待していた光景ではなかった。肝心のそれらは既に崩され、雑草の生えた田の上に、一箱ずつ並べられていたのだ。

『あれはな、稲の苗だ』

 担任は、私の質問にそう答えてくれた。

 この時期、育苗箱と呼ばれる、水抜き穴がいくつもあいた浅いトレイ状の入れ物に、土や肥料を敷き、そこに稲の種を蒔く。そうしてさらにそこに土をかぶせたものを、縦に重ねて積み上げるのだ。単純に積むだけではなく、日当たりのよい場所に、まず角材を二本並べる。そして、その上に空の育苗箱を置き、さらにその上に、ようやく種を蒔いた育苗箱を重ねるのだという。そうして保温のために、二重三重に透明のビニールシートをかぶせてやる。そうして待つこと三日から五日で、ようやく種が発芽するそうだ。

 つまり、私が教室から見たのは、稲の発芽行程だったのである。

 育苗箱は、一列二十箱ずつ、合計四列が並べられている。田の中では、何人かの生徒が作業着を着て、それらを整頓しているようだった。

「残念、見たかったのにね。どうしよう、琴子。帰る?」

「ううーん……」

 腕組みをして田を眺めつつ考え込む私に、隣に立つかや子が尋ねてくる。自然と唸り声があがる。

 彼女が言うように、私たちが本来見たかったものは、もうここにはない。というのも、金鉢曰く、

『育苗箱を重ねると、出てきた芽はどうなると思う? 潰れてしまうか、あるいは芽すら出せないか。何も知らなければ、そう考える者が多いだろう。結論から言えば、それは間違えだ。自身にのしかかる重みなんてものともせず、芽は上の育苗箱を押し上げる。どうだ、すごい力だろう? いいか、みんなも稲のように、どんな重圧も跳ね返す強い大人になるんだぞ。しかしそのためにはまずこのクラスの結束をより強固なものにする必要があり、その長たる学級委員長を決めなくてはならないのだが――』

 私たちは、彼が語った、土どころか育苗箱まで押し上げる新芽というものを一目見たくて、早速田んぼを訪れたのであった。しかし結果は、見ての通り。育苗箱はすでに平並べなのである。発芽までは早くて三日ということだから、金曜の午後か土曜には、既に種蒔きは終わっていたのだろう。――ちなみに金鉢の呼びかけも虚しく、学級委員長は今日も決まらなかった。

 育苗箱重量挙げは残念なことに見学できなかったが、しかし、私にとってはこの平並べの光景も初見なのだ。畑を使った農業については個人的に勉強してきたし、自宅の庭の一角を耕して、小規模ながら家庭菜園もやっている。けれど水耕栽培の工程となると、そうもいかない。米農家でなければ、最初から最後まで実地することはなかなか難しいのだ。なにせ、肝心な田を、一般家庭は持っていない。だから、本などで栽培過程を学んだとしても、それを活かす場がないのだ。そういった理由から、私は米作りについてほとんど勉強していなかった。なにより、そもそも私が目指しているのが大高原での自給自足生活なので、米を作る予定が私の人生の中にはなかったのである。

 恐らく、米農家と関係ない者が米作りに触れる機会なんて、農地のあちらこちらで極めてオープンに行われている田植えと稲刈りぐらいのものだろう。一般的な稲作のイメージも、そのふたつが強いはずだ。日本人の主食でありながら、その具体的な生産方法となると、あまり知られていないのである。

(それって、どうなのかしら)

 ううむ、とまたひとつ唸る。

 将来的に稲作を行う行わないは抜きで、将来の農業人として、いや、日本人として、主食の生産現場を知らないのは、恥ずべきことなのではないだろうか。

 稲作に対する勉強を怠っていた私でも、今では興味がないわけではないのだ。稲作用の農業機械なども、目にするのは初めてだったが、担任の説明を受けてからは、それらが実際に動くところを早く見学したくてたまらなかった。

「おう、弁財じゃないか!」

「どぅふ」

「あっ琴子!」

 突然何者かに勢いよく背中をはたかれ、私はおかしな声を出しながらその場でよろめく。でこぼこの地面に足がつまづき、体が傾いたが、かや子が私の腕を引っ張ってくれたおかげで、何とか転倒だけは免れる。

 ああ、彼女が隣にいてくれて良かった。さもなくば、この場所――校舎の裏庭で、正面に見える田やその隣にあるグラウンドよりは、やや高台に位置している――から、勢い余ってごろりごろりと転げ落ち、行き着く先に偶然存在していた大きな穴に私はジャストミートしてその中ではネズミが飲めや歌えの大宴会中でそこに落ちてきた私にネズミたちは「これは天からの下りものに違いない」とたちまちのうちに私を食卓にガリバー旅行記のごとく縛り付けあーれーそんなゴムタイな……とにかく、大変なことになるところだったのだ。

「ありがとうかや子。危うくネズミー帝国の住人に食べられてしまうところだったわ」

 唐突に訪れた恐怖に慄く体を深呼吸で落ち着けながら、支えてくれた友人に礼を言えば、

「何それ、夢の国?」

 それを聞いた当人は首を傾げる。

「むしろ悪夢の国ね。――で、その使者は……」

 振り返りざまに、背後に現れた人物を指さす。

「おまえだー!」

「ドーン!」

 私の声に合わせて、かや子が効果音を付け加える。事前の打ち合わせなしに、このコンビネーション。もともとの相性も良かったのか、私たちの友情は、わずか一週間弱でこれほど強固なまでに成長したのである。我がことながら、感慨深いものがある。

 そして私に指さされたその人物は、作業着に包まれた大きな体を揺するように、がっはっはと大笑いした。

「いやあやっぱり面白いなー、弁財は!」

「あ、超じ……じゃなくて、大黒先輩」

 そこに立っていたのは、入学式の日に出会った六人のうちのひとり・大黒だった。彼は私たちよりも頭ふたつ分も大きく、身に着けた作業着もどことなくぴっちりしている気がした。その隠しきれない筋肉故に、丁度いいサイズがないのかもしれない。さすがのかや子も、彼の迫力に圧倒されているのか、目をまん丸くして口をぽかんと開けていた。

「おう、弁財はこんなところで何してんだ?」

「ええっと、ちょっと、苗を見に……」

「そうかそうか! 今丁度作業中だからな! じっくり見てってくれ!」

 大黒はべしべしと私の肩を叩くだけ叩いてから、すぐ脇にある畔道を下っていった。その途中でこちらを振り返って、

「どうせなら、近くで見な! お友達もなー!」

 私たちに手を振ってみせる。そしてすぐに田んぼの中へ向かって駆けていった。よく見れば、彼の足元は長靴である。あれでは走りにくいだろうに、それでも彼は慣れた様子で、田の土を踏む。そしてあっという間に田んぼに残っていた他の生徒と合流し、作業を始めた。体格に似合わず、随分俊敏なものだ。

 あまりに一方的な彼の行動に、それまで考え込んでいたことなどどこかへ飛んでいってしまったかのように、私は呆気にとられて立ち尽くしていた。

 暫くの間、そうして田んぼで働く大黒の姿をぼうっと眺めてから、そういえばかや子はどうしただろうと思いたち、彼女の方を見やる。彼女は田んぼをじっと見つめながら、唇を戦慄かせていた。そのうちに、私の視線に気がついたのか、ぎぎぎと軋んだ音がしそうなほどゆっくりとこちらを向き直り、ぱくぱくと金魚のように口を動かした。

「こ……」

「こ……?」

「琴子……」

「……うん」

 頷いた私の両肩を、かや子ががっちりと掴む。

「超人って実在するのね……!」

 興奮した様子でそう言ったかや子の目は、らんらんと輝いていた。

 

「超人観察よ!」と意気込んだかや子に手をひかれ、私たちはあの後、大黒らの作業が終わるまで、田んぼのそばの畔道で見学をしていた。

 その大黒たちが何の作業をしていたかというと、当然ながら、芽の生えた育苗箱を並べる作業なのだが、ただそれを並べただけでは終わらなかった。

 まず、一列ずつ並べた育苗箱の上を跨ぐように、細く弾力性のある棒――これに関しては、作業後に大黒に実物を見せてもらった。太い鉄線を芯にして、その外側をビニールが厚く覆っている――で、いくつものアーチを等間隔で作っていくのである。そしてそのアーチの上に、細かい網目のシートを被せてから、その上をさらに透明のビニールシートで覆う。あとはシートの端に土をかけて重しをすればこれでようやく完成だ。できてみれば、何のことはない。これは温室のようなものだったのである。温度が上がればビニールシートを剥いで風通しを良くし、寒ければ被せる。この時期の温度管理が、健康的な育苗のためには重要なのだそうだ。

 

 

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