同人誌を作った話(2)
前回ブログ から引き続いて、今度は印刷所と仕様を変更してもう一冊同人誌を作りましたのでまとめます。
原稿データで変更した部分は、表紙デザインと本文フォントのみ。扉デザインやページ設定はそのままです。
表紙
今回はカバー付き。本体にかなりふわーっと巻いてありました。やはりカバーがつくと文庫本っぽさが増しますね。 マット加工なのでさらさら手触り(ただし傷がつきやすい……)
こちらは表面加工なし。ややツヤのある用紙です。前回に比べると、表紙の厚みや柔らかさから商業の文庫本に近い仕上がりになってます。
厚み・本文比較
前回作った本の薄い方と比較。紙の単位が違うのでこの数字を比べるのは意味がないかもしれませんが、とりあえずぐんと薄く軽くなりました。
本文用紙の表面はつるつるしていて、下の画像のように光のあたり具合によっては文字がややテカります。このあたりはオンデマンド印刷だからかもしれませんが、オフセット印刷と比べてみないことにはなんとも。
色は黄色っぽいクリーム色。前回使用したラフクリーム琥珀より若干黄味は弱い。
捲りやすさは特別良いわけではないがかといって悪くもなくといったところ。
インクの発色は良く、前回用紙と比べても黒がはっきり出ている印象。
今回はフォント自体が太めなので、かなり濃く見えています。この感じだと細目のフォントを使用してもしっかり見えそう。
ピンボケですが……本文フォントの比較。源暎こぶりは名前の通りやや小さめのフォント、さつき源代はレトロな風合いのフォントです。さつきはひらがなにかなり癖があるので、どちらかというと時代小説向きでしょうか。
圏点はwordのルビ機能で振って、数字上は位置も同じにしてますが、出力してみると実際ルビが振られている位置はかなり違ってますね。
このふたつのフォントを比べると源暎こぶりがかなり細く見えてしまうのですが、実際可読性に難はありません。逆にさつき源代は画像の通りかなり太いです。この辺の読みやすさは読み手の好みかなと思います。
今回利用した印刷所はライブラさん。利用した感想などは前回の印刷所さんとまとめてまた別記事にします。
今回はとにかくカバー。これにつきる。超文庫本。すごい。圧倒的存在感。
あとは前述しましたが、本文用紙も表紙用紙も前回より薄くなったので本が開きやすく、余白も「まあ悪くはないんじゃない?」というレベルに落ち着いてました。それでも次回はもう少し余白とりますが……。
大体の感じを試したので、次は書き下ろしまで収録して完全版として刷りたいところです。
その際は、受注生産で通販できるようにする予定ですので興味のあるかたはよろしくお願いします。