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  最期の色は

  単発／読切

  　無様に横たわる僕の心を救ったのは、穏やかな春の陽射しだった。 　まだ幼かった頃に走り回った田園風景。思春期の甘酸っぱい秘め事を心に宿したまま過ごした校舎。期待に胸を膨らませて降り立ったターミナル駅。…