CP:講師×生徒 季節と共に移ろいゆくのは 単発/読切 早朝の空気が、きん、と澄んだ冷たさを纏っていた。呼吸のたびにそれが肺を満たす感覚が酷く心地よく、走る足取りも軽くなる。 見慣れた川べりの土手を横目で捉えれば、ちらほらと鮮やかな赤が見えた。前日まで…